はまると大変、ロシア製カメラとレンズ・・・その素晴らしさよ。
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今、或る筋(・・・・って?)で話題になっているのがロシア製(ソ連といった時代の物も)の
中古カメラです。大体がコピー機です。よく写るのもあり、よく写らないのもあり
丈夫なのもあり、すぐ壊れるのもあり・・・と様々です。
そこがまた面白いところです。
良く写る個体に当たれば、これは価格からは信じられないシャープで味のある
写りをしますがダメなヤツはゼンゼン。最近では「ロモ」という良く写らない光線漏れもバッチリ
の名機が現れ、ロシアのカメラ専門に扱う輸入業者も少なからずあるようです。
これはキエフ35Aというカメラでミノックスというカメラのコピーです。
前カバーを開けても開けなくてもカッコ良くコンパクトなカメラです。愛用中。
これは旧ソ連製のライカのコピー機「ゾルキー」に真鍮鍍金を施したという物。
左肩にドイツ軍用である事を示すハーケンクロイツを彫り込んだという
手間暇かけた御苦労様的贋作。鍍金が安っぽい。
これはキエフ4Aとキエフ3Aといって旧東独のツァイスの名機コンタックス
のコピーです。本物に比べると少しガタがあります。買うときはなるべく古い年代の
物を買うべきです。1970年代ぐらいになってしまうと「成れの果て」でお奨めできません。
良いのに当たれば素晴らしいカメラです。
ゾルキー4型。ライカコピー機が発展をしてだんだん違う形になってきています。
以上、話題のオロシャ・カメラでした。
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何も申せません。この格好は。
レンズは、よく写ると定評のあるコダック・アナスティグマット・スペシャル。
1947年頃のUSAコダック製。
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これは本物。シャッター等が壊れていて割と安価で入手。
完全分解し修理には苦労しました。
使えるようになってからは、その軽妙さには脱帽。モノクロ写真を撮る時の
私の主力機となっています。
レンズはコシナのスナップショットスコパー。
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コンタックスT型を手に入れ分解修理調整しました。
これで旧コンタックスが3つ揃いました。
コレクションでT型。格調でU型。精密感でV型というところでしょう。
コンタックスのスタンダード・レンズ、ゾナーF1.5一本で昔ライカが買えたという
高級カメラで(今は満足に動かなかったりして安い。ワタシが買えるのだから・・・)
ゾナーの描写力、カメラの格調の高さでは、いまもって抜群のものがあります。
左からT型、U型、Ua型
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愛機を紹介します。
カラーは私はデジタル・カメラのフジ・フィルムのS2proというのを使っているので、もう
これはカラーは決まりで、後は中判カメラの試し撮りにリバーサルを使うのみです。では35mm
のモノクロは・・・というと殆どこのニコンSにはまりこんでしまいました。これはロバート・キャパが
最後に使っていたカメラと同型のカメラです。もう一台欲しいです。シャッターの切れ味が良く、ス
ナップ力は抜群と言えましょう。レンズの50ミリF2は全くのカール・ツァイスのゾナーのコピーです
がコントラストのしっかりした、爽やかな描写と言えるでしょう。写真の黒枠はノートリミングを示す
為キザって焼きこむものです。このニコンSはフイルム画面サイズが34mm×24mmと横が狭く(普
通は36mm)そこがマニア系には嬉しいところなのです。(どうでもいいような所に、こだわり出すと
ビョーキ。Nの字が曲がっていて良いとか・・・まあ今に始まった事では無いが・・・・・・・・・。(^^ゞ)
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ノバー付(ツァイスの3枚玉)イコンタを手に入れました。
その実力は如何に。と、わざわざリバーサルフィルムを使い撮影してみました。
あっ、こりゃ凄い。大当たり。
フイルムメーカー、アグファの
イゾレッテというカメラで、ご覧のようにスプリング・カメラで蛇腹の胴体が飛び出す6×6のカメラです。決して高級な
タイプの物ではありませんし、人気も薄いのですが、ゾリナーというテッサ−タイプのレンズが付き、シャッターも
コンパーが付いていて手ぬかりはありません。目測、露出も完全マニュアルという事に慣れれば軽くてコンパクト
写りもご覧の通り素晴らしいものです。
買う時は蛇腹のあまりボロボロなのは避けますが、少しの穴ならシューグー
(ランニング・シューズの底補修剤)で塞ぎます。
イコンタ6というのがありまして、
これは6×6です。これもノバー付です。安価で捜してきました。これは最終型らし
く距離計が付いていますが、連動はしていません。距離計のダイヤルの数値を読
み取って前玉回転の目盛りに移し変えるという「単独距離計」という仕組みです。
この6イコンタのノバーは当時あまり評判が良くなかったとのことですが、
それでも程よい立体感を持った描写をするようです。
ちょっと蛇腹の影が出てしまうのが困った物ですが・・・・(写真の左上の所)。
もう一つセミ・ミノルタというのをアンティークショップでゲットしてしまいました。皮ケース裏面
に「昭和弐七年求ム、昭和弐五年型ナリ」と買ったときの喜びを伺わせる記述があります。
まだ試写の結果は出ていませんがピントグラスで見た感じでは、結構かりっとした写りをする
ような気がします。プロマーという3枚玉です。
35ミリカメラで蛇腹と言えば、そうです、このレチナです。これはU型ですが,T型はエベレスト
にヒラリーが初登頂のとき持っていったという、「いわく」付き。
この私のレチナはとにかくボロボロでした。蛇腹も自分で折って付け替えたという
苦労品です。レンズはシュナイダーのクセノン。ノブ巻上げといい,距離計といい
レチナの中では、使いやすさはトップといえましょう。写りも素晴らしいものです。
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修理です。ある方の父君が使われていたというキャノンL1という機種です。
いいですね。なんかこう、品格といおうか教養が感じられます。ヤーさんポイ人には
似合わないようです。ファインダーを開けて清掃する時は正直ビビリました。開けて
みると何処までも誠実に作ってあり、此処でも「格」という物を感じさせられました。
スローシャッターも秘術で直り素晴らしい音で切れるようになりました。レンズはF1.2
が付いていました。
キャノンセブンというカメラを手に入れました。デザインが良くないとかでキャノンの距離計
カメラのうちでは安価なほうです。私は格好悪いとは思いません。ファインダーも見やすいし
結構使いやすいと思います。ライカLマウントなのでライカのレンズは全て使えます。しかし
似合うとなると、やはりキャノンのレンズのようです。